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ジャックダニエルの歴史と製法|世界で愛されるテネシーウイスキーの秘密

世界中で愛される「ジャックダニエル」。バーボンとは一線を画す「テネシーウイスキー」と呼ばれる理由や、その独自の製法「チャコール・メローイング」、そして創業者ジャスパー・ニュートン・ダニエルの歴史を解説します。

ジャックダニエルとは?テネシーウイスキーの代名詞

黒いラベルに四角いボトル。世界中のバーや酒屋で見かける「ジャックダニエル(Jack Daniel's)」は、アメリカを代表するウイスキーの一つです。多くの人が「バーボン」だと思いがちですが、実はジャックダニエルは「テネシーウイスキー」という独自のカテゴリーに分類されます。 では、なぜバーボンではなくテネシーウイスキーと呼ばれるのでしょうか?その秘密は、ジャックダニエルが守り続ける伝統的な製法と、その歴史に隠されています。

創業者ジャック・ダニエルの波乱万丈な生涯

ジャックダニエルの歴史は、創業者であるジャスパー・ニュートン・"ジャック"・ダニエル(Jasper Newton "Jack" Daniel)から始まります。彼は1850年頃(正確な誕生年は不明)にアメリカのテネシー州で生まれました。幼い頃から家族の元を離れ、ルーテル派の牧師であり蒸溜所のオーナーでもあったダン・コールのもとで働き始めます。 そこでウイスキー造りの基礎を学んだジャックは、わずか10代で蒸溜所を買い取り、自身のウイスキー造りをスタートさせました。1866年には、アメリカで初となる政府公認の蒸溜所として登録され、これが現在のジャックダニエル蒸溜所の始まりとなります。

テネシーウイスキーを決定づける「チャコール・メローイング」

ジャックダニエルを特別なウイスキーにしている最大の理由は、「チャコール・メローイング(Charcoal Mellowing)」と呼ばれる独自の濾過工程にあります。 これは、サトウカエデ(シュガーメイプル)の木を燃やして作った炭を巨大な樽に詰め、そこに蒸溜したてのウイスキーの原酒を一滴一滴、約10日間かけてゆっくりと濾過していくという非常に手間のかかる製法です。この工程を経ることで、ウイスキーの雑味が取り除かれ、ジャックダニエル特有のなめらかで甘い口当たりと、芳醇な香りが生まれます。 バーボンの規定を満たしながらも、このテネシー州で作られ、チャコール・メローイングを経ていることこそが、「テネシーウイスキー」と名乗るための条件なのです。

禁酒法時代を乗り越えて世界へ

順調に成長を続けていたジャックダニエルですが、1920年代にアメリカ全土で施行された「禁酒法」により、大きな打撃を受けます。蒸溜所は閉鎖を余儀なくされ、長い冬の時代を迎えました。 しかし、禁酒法が撤廃された後、ジャックダニエルは見事に復活を遂げます。その変わらぬ品質と味わいは、フランク・シナトラをはじめとする多くの著名人やミュージシャンに愛され、ロックンロールの象徴的なドリンクとしても定着していきました。現在では、世界で最も売れているアメリカンウイスキーとして、確固たる地位を築いています。

ジャックダニエルの楽しみ方

ジャックダニエルは、そのなめらかな味わいから、様々な飲み方で楽しむことができます。ストレートやロックで本来の甘みと香りをじっくりと味わうのはもちろん、コーラで割った「ジャック・コーク」は世界中で定番のカクテルとして親しまれています。また、ジンジャーエール割りやソーダ割りも、食事と合わせやすくおすすめです。

札幌すすきのにあるカジュアルカラオケバー「BAR UKN.(バーウクン)」でも、ジャックダニエルを使った美味しいドリンクをご用意しておりますので、ぜひお気に入りの歌とともに素敵な夜をお楽しみください。

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